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日本神話

アメノヒバラオオシナドミ(天日腹大科度美神)とは何の神様か|家系図と物語

天日腹大科度美神  / アメノヒバラオオシナドミノカミ

大地 国津神

オオクニヌシの八世孫。天の原から吹く風の神霊とされる。

アメノヒバラオオシナドミとは何の神様か

アメノヒバラオオシナドミはひとことで言えば風の名を負う十七世神です。古事記にのみ登場し、オオクニヌシの八世孫にあたります。

名義は「天の神聖な原から吹く偉大な風の神霊」と考えられます。

十七世神の最後から二番目にあたり、この神の子で系譜は終わります。

アメノヒバラオオシナドミの漢字表記と読み方

読みは「あめのひばらおおしなどみ」です。

「天日腹」は天の霊原「大」は偉大「科度」は、風の古語シに格助詞、処を表すを重ねたもの、「美」は霊と解されます。

あわせて「天の神聖な原から吹く偉大な風の神霊」となります。

風の神シナツヒコ「シナ」と、この神の「シナド」は同じ語です。

天日腹大科度美神(あめのひばらおおしなどみのかみ)

古事記での表記。

天日腹大科度美神(あめのひはらおおしなどみのかみ)

別の読み方。

アメノヒバラオオシナドミの物語

  1. 日腹はどこか
  2. 科度は風か、坂か
  3. 神が人に近づく
  4. 祀る社は日原の名を持つ

日腹はどこか

この神の名の「日腹」は、地名とされます。ただし場所については二説あります。

日原 ─ 出雲風に日原社がある。
檜原 ─ 万葉集に「巻向の檜原の山」「泊瀬の檜原」「三輪の檜原」の例がある。

出雲とみるか、大和とみるかで分かれます。

十七世神は出雲の系譜ですから、日原説のほうが自然に見えます。

しかし檜原は、三輪山の麓を指す語でもあります。オオモノヌシと結ぶ読み方も、まったく成り立たないわけではありません。

科度は風か、坂か

「科度(しなど)」についても、二つの説があります。

息長処 ─ 風の吹き起こるところ。
坂処 ─ 坂になったところ。

前者なら風の神、後者なら地形の神になります。

風の神シナツヒコは、「シナ」を息長と解します。同じ語であれば、この神も風になります。

末尾の「美」も、女性を表す接尾語とする説と、美称とする説に分かれます。前者なら女神になります。

一つの名に、これだけの解釈の余地があります

神が人に近づく

十七世神という数え方について、興味深い指摘があります。

代替わりを繰り返しており、神よりも人に近づいた存在である。

世代を重ねるほど、神格が薄くなっていくという見方です。

初代ヤシマジヌミスサノオの子であり、明確な神です。しかし八世孫ともなると、名だけの存在になります。

古事記は、この先を書きません。トオツヤマサキタラシで系譜は止まります。

神から人へ移り変わる境目が、このあたりにあると読むこともできます。

祀る社は日原の名を持つ

この神を祀る社は、名に日原を含みます。

日原神社 ─ 京都府舞鶴市女布。主祭神。
日原神社 ─ 島根県雲南市大東町。主祭神。
大森神社 ─ 島根県雲南市木次町東日登。主祭神。

京都府舞鶴市の日原神社の社伝は、この神が日原で誕生したとします。

名の「日腹」を地名とする説が、社伝として生きていることになります。

雲南市は斐伊川の流域で、出雲神話の中心地のひとつです。

アメノヒバラオオシナドミの家系図と家族

アメノヒバラオオシナドミの妻・夫: アメノサギリ娘トオツマチネを娶る

アメノヒバラオオシナドミの子・子孫: トオツヤマサキタラシトオツヤマサキタラシ

アメノヒバラオオシナドミの性格と人物像

アメノヒバラオオシナドミは、解釈だけが残った神です。

事績はありません。物語もありません。あるのは、十文字の名と、その名をめぐる複数の説だけです。

天の原か、檜の原か。風か、坂か。男か、女か。

どれも決まりません。しかし、決まらないまま千三百年伝わってきたことに意味があります。名を写すことだけを目的とした記録が、確かに存在したという証拠になります。

アメノヒバラオオシナドミを祀る神社

この神を主祭神とするのは、京都府舞鶴市女布の日原神社、島根県雲南市大東町の日原神社、同市木次町東日登の大森神社です。

いずれも名に日原または日登を含みます。

舞鶴市の日原神社の社伝は、この神が日原で誕生したと伝えます。名の「日腹」を地名とする説が、社伝として生きています。

出雲大社(いずもおおやしろ)

出雲国一宮

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出雲大社の住所: 島根県出雲市大社町杵築東195

出雲大社の御祭神: 大国主大神

出雲大社のご利益: 縁結び

この神の八代前にあたるオオクニヌシを祀る。

周辺の宿をさがす

出雲大社へ参拝するときの、島根県出雲市の宿を探せます。

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龍田大社(たつたたいしゃ)

二十二社

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龍田大社の住所: 奈良県生駒郡三郷町立野南1丁目29-1

龍田大社の御祭神: 天御柱命・国御柱命

龍田大社のご利益: 風鎮め

この神を祀る社ではない。名を風の神霊と解する説にちなんで並べた。

周辺の宿をさがす

龍田大社へ参拝するときの、奈良県生駒郡三郷町の宿を探せます。

広告を含みます

アメノヒバラオオシナドミが現代に残した痕跡

アメノヒバラオオシナドミの名は、日原という地名に残りました

十七世神: この神が属する出雲の系譜。最後から二番目にあたる。

日原: この神の名の「日腹」にあたるとされる地名。

シナド: 風の吹き起こるところ。風の神シナツヒコの「シナ」と同じ語。

アメノヒバラオオシナドミのご利益

五穀豊穣

十七世神として豊かさを担うことによる。

風鎮め

名を風の神霊と解する説による。

アメノヒバラオオシナドミについてよくある質問

アメノヒバラオオシナドミとはどんな神様ですか。

古事記にのみ登場する神で、オオクニヌシの八世孫にあたります。十七世神の一柱で、事績は記されていません。

名前の意味は何ですか。

「天の神聖な原から吹く偉大な風の神霊」と解されます。ただし「日腹」を出雲の日原とするか大和の檜原とするかで説が分かれます。

祀っている神社はありますか。

京都府舞鶴市女布の日原神社、島根県雲南市の日原神社と大森神社です。舞鶴市の社伝は、この神が日原で誕生したと伝えます。