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日本神話

オオクニヌシ(大国主命)とは何の神様か|家系図・物語・祀る神社

大国主神  / オオクニヌシノカミ

大地 国津神

葦原中国を造り上げた神。のちに国を天津神へ譲る。

オオクニヌシの姿を描いた図

「大国主神(メトロポリタン美術館 蔵)」 / CC0 出典

オオクニヌシとは何の神様か

オオクニヌシはひとことで言えば国造りの神です。葦原中国、つまりのちの日本の国土を切り拓き、人が住める形に整えた神とされます。

ただし現代でこの神が知られているのは、むしろ縁結びの神としてでしょう。出雲大社が縁結びで名高いのは、この神が多くの妻を迎えた神話に由来します。旧暦10月に全国の神々が出雲へ集まり、人と人の縁を相談するという伝えから、出雲では10月を「神在月」と呼びます。

さらに医薬の神でもあります。因幡の白兎に治療法を教え、スクナビコナとともに病を治す方法と害虫を払う術を定めたと記されます。

もうひとつ重要なのが、自ら造った国を天津神に明け渡したという点です。日本神話で唯一、統治権を譲り渡す側として描かれる神であり、出雲大社はその代償として建てられた社です。

オオクニヌシの漢字表記と読み方

古事記はこの神について「大国主神、亦の名は大穴牟遅神、亦の名は葦原色許男神、亦の名は八千矛神、亦の名は宇都志国玉神」と、五つの名を並べて記します。

名前がこれほど多い神は他にいません。場面ごとに名が変わるのが特徴で、若い頃はオオナムヂ、試練の時期はアシハラシコオ、妻問いのときはヤチホコ、国を治めてからオオクニヌシ、と使い分けられています。名前の変化がそのまま成長の記録になっています。

大国主神(おおくにぬしのかみ)

古事記での表記。国の主という意味で、国造りを終えたあとの名にあたる。

大己貴命(おおなむちのみこと)

日本書紀での主な表記。神社の由緒書ではこちらが多い。気多大社や大神神社もこの名を用いる。

大穴牟遅神(おおなむぢのかみ)

古事記における若い頃の名。因幡の白兎や兄神たちに殺される場面ではこの名で登場する。

葦原色許男神(あしはらしこおのかみ)

根の国でスサノオの試練を受けていた時期の名。「シコオ」は逞しい男を意味する。

八千矛神(やちほこのかみ)

妻問いの場面で用いられる名。多くの矛を持つ者の意で、婚姻譚ではこの名が使われる。

大物主神(おおものぬしのかみ)

大神神社の祭神。古事記はオオクニヌシの和魂として同一視するが、別の神とする説もある。

大黒天(だいこくてん)

「ダイコク」の音が「オオクニ」と通じることから、中世に仏教の大黒天と習合した。七福神の大黒様はこの流れによる。

オオクニヌシの物語

  1. 因幡の白兎 ─ 荷物持ちの末弟として
  2. 二度殺される ─ 焼けた石と、木の裂け目
  3. 根の国の試練 ─ スサノオに課された四つの難題
  4. 逃亡と、スサノオの承認
  5. 国造り ─ 小さな神スクナビコナとともに
  6. 八千矛神の妻問い ─ 歌でやりとりする神
  7. 国譲り ─ 子に判断を委ねる
  8. 出雲大社の起源 ─ 国を譲る代わりに求めたもの

因幡の白兎 ─ 荷物持ちの末弟として

オオクニヌシには八十神と呼ばれる大勢の兄がいました。若い頃はオオナムヂと呼ばれ、兄たちの荷物を背負わされる立場でした。

兄たちが因幡のヤガミヒメに求婚しに向かう道中、皮を剥がれて泣いている兎に出会います。兄たちは面白半分に「海水を浴びて風に当たれ」と教え、兎はかえって苦しむことになりました。

遅れて来たオオナムヂは、兎に本当の治療法を教えます。

真水で体を洗い、蒲の穂を敷き詰めてその上を転がりなさい。

兎は元通りになり、こう告げました。「あの八十神たちはヤガミヒメを得られません。荷物を背負っているあなたが得るでしょう」

その通り、ヤガミヒメは兄たちを退けてオオナムヂを選びます。優しさが報われる話であると同時に、この選択が兄たちの憎悪を招くことになります。

二度殺される ─ 焼けた石と、木の裂け目

怒った八十神は、オオナムヂを殺そうとします。

一度目は伯耆の手間山で、「赤い猪を追い落とすから受け止めろ」と言って猪に似せて焼いた大石を転がしました。受け止めたオオナムヂは焼き付いて死んでしまいます。

母の嘆きを受け、カムムスヒが遣わした二柱の女神が薬を塗って蘇らせました。

二度目は、切り倒した大木に楔を打って裂け目を作り、そこへ入らせて楔を抜きました。挟まれて再び死にます。母が再び助け出し、こう告げました。「ここにいては必ず殺される。根の国スサノオのもとへ行きなさい」

二度死んで二度生き返るという筋書きは、この神が特別な存在であることを示す型です。

根の国の試練 ─ スサノオに課された四つの難題

根の国に着いたオオナムヂは、スサノオの娘スセリビメと出会い、互いに一目で心を通わせます。

スサノオは婿を試すため、次々に難題を課しました。

まず蛇の室に寝かせます。スセリビメが渡した領巾のおかげで無事に過ごしました。次はムカデと蜂の室。これも領巾で切り抜けます。

三度目は、広い野原に矢を射込み「拾ってこい」と命じました。オオナムヂが野に入ると、スサノオは四方から火を放ちます。逃げ場を失ったとき、一匹のネズミが現れて告げました。

内はほらほら、外はすぶすぶ。

足元を踏むと地面が抜け、その空洞に隠れて火をやり過ごします。ネズミは矢まで咥えてきました。

最後はスサノオの頭のムカデを取る仕事。椋の実を噛み砕いて吐き出し、ムカデを噛み潰しているように見せかけて切り抜けます。

逃亡と、スサノオの承認

スサノオが眠っている隙に、オオナムヂはその髪を室の垂木に結びつけ、大きな岩で戸を塞ぎました。

そして太刀と弓矢と天の詔琴を奪い、スセリビメを背負って逃げ出します。しかし琴が木に触れて鳴り、地面が響いてスサノオが目を覚ましました。

髪をほどく間に距離が開き、追いついたのは黄泉比良坂でした。ここでスサノオは追跡をやめ、遠くからこう叫びます。

その太刀と弓矢で八十神たちを追い払え。おまえは大国主神となり、我が娘を正妻として、出雲に太い柱を立て高天原に届くほどの宮を建てて住め。

試練を課した側が、最後に後継者として認める場面です。ここでオオナムヂはオオクニヌシとなりました。

国造り ─ 小さな神スクナビコナとともに

出雲に戻ったオオクニヌシは、太刀と弓で八十神を退け、国造りを始めます。

あるとき、海の彼方からガガイモの実の舟に乗り、蛾の皮を着た極めて小さな神が波を渡ってやって来ました。誰も名を知りませんでしたが、カムムスヒの子スクナビコナであることが分かります。

二柱は兄弟の契りを結び、力を合わせて国を造りました。土地を拓き、病を治す方法と、害虫や獣の災いを払う術を定めたと記されます。医薬の神とされるのはこの功績によります。

しかし国が形をなした頃、スクナビコナは常世の国へ渡ってしまいました。ひとり残されたオオクニヌシが「これから誰と国を造ればよいのか」と嘆いていると、海を照らして現れた神が「私を大和の三輪山に祀れば共に造ろう」と告げます。これが大神神社の起源とされます。

八千矛神の妻問い ─ 歌でやりとりする神

オオクニヌシは八千矛神の名で、各地に妻を求めました。

越の国のヌナカワヒメを訪ねたときは、戸の外から歌を詠みかけます。姫は戸を開けずに歌で返し、翌晩に会うことを約束しました。この一連は古事記のなかでも屈指の歌謡の場面です。

正妻スセリビメは激しく嫉妬しました。オオクニヌシが大和へ発とうとしたとき、姫は酒杯を捧げて歌を詠み、思いを伝えます。オオクニヌシもまた歌で応じ、二柱は杯を交わして仲直りしました。

日本神話で、夫婦が歌を交わして和解する数少ない場面です。縁結びの神とされる背景には、こうした婚姻譚の豊かさがあります。

国譲り ─ 子に判断を委ねる

国が整うと、高天原のアマテラスが「葦原中国は我が子が治めるべきだ」として使者を送ってきます。

最初の使者はオオクニヌシに従ってしまい、次の使者も八年報告しませんでした。三度目にタケミカヅチが降ります。剣を波の上に逆さに立て、その切先に胡座をかいて迫りました。

オオクニヌシは即答せず、子に判断を委ねます

美保の岬で釣りをしていたコトシロヌシはためらいなく承諾し、船を踏み傾けて青柴垣に姿を隠しました。もう一人の子タケミナカタは千引の岩を持ち上げて現れ、力比べを挑みますが敗れ、諏訪まで追われて服従します。

二人の子が答えを出したのを見て、オオクニヌシは国を明け渡しました。

出雲大社の起源 ─ 国を譲る代わりに求めたもの

国を譲るにあたり、オオクニヌシはひとつだけ条件を出しました。

私の住まいを、天津神の御子が住まう宮のように、太い柱を深く埋め、千木を高く天に届くほどに造ってくれるなら、私は身を隠しましょう。

こうして建てられたのが出雲大社です。国土を差し出す代償として求めたのが、自分の社ひとつだった、という筋書きになっています。

出雲大社の本殿はかつて極めて高い建築であったと伝えられ、2000年に境内から直径1メートル超の柱を三本束ねた巨大な柱の跡が発掘されました。神話の記述を裏づける遺構として大きく報じられたものです。

以後オオクニヌシは目に見えない世界を司る神とされ、人の縁もその領分に含まれると考えられるようになりました。

オオクニヌシの家系図と家族

オオクニヌシのきょうだい: スクナビコナ兄弟の契り

オオクニヌシの性格と人物像

オオクニヌシは、日本神話のなかでもっとも人間らしく成長する神です。

始まりは兄たちの荷物持ちでした。強くもなく、地位もない。傷ついた兎に治療法を教える優しさだけが取り柄です。その優しさゆえに姫に選ばれ、そのせいで兄たちに二度殺されます。

逃げ込んだ先ではスサノオに命がけの試練を課され、妻と動物の助けでかろうじて生き延びます。自力で切り抜けた場面がほとんどありません。

それでいて、国造りを成し遂げ、多くの妻を持ち、最後には自ら築いた国を差し出します。武力で抵抗する道もあったはずですが、彼は子に判断を委ね、条件をひとつだけ出して身を引きました。

戦って勝つ英雄ではなく、助けられ、譲る神です。日本神話がこの神を国土の造り主として描いたことには、独特の価値観が表れています。

古事記と日本書紀でオオクニヌシの記述が異なるところ

日本神話は一冊にまとまっていません。オオクニヌシについても、 古事記と日本書紀で記述が分かれる箇所が2件あります。 どちらか一方に決めず、両方を出典つきで載せています。

オオクニヌシは、スサノオの子か、六代あとの子孫か

古事記712年

上巻・大国主の段

  • スサノオ ─ 六代の孫 ─ オオクニヌシ

スサノオから数えて六代目の子孫にあたるとする。間に五世代が挟まる。

日本書紀720年

巻第一・第八段 一書

  • スサノオ ─ 親子 ─ オオクニヌシ

直接の子とする。古事記と比べて五世代ぶん短くなる。

先代旧事本紀9世紀頃

先代旧事本紀

  • ヤシマジヌミ ─ 同神とする説 ─ オオクニヌシ

別名を大己貴神とし、オオクニヌシと同じ神にする。古事記の六世孫説と食い違う。

記述が分かれるところ

先代旧事本紀9世紀頃

先代旧事本紀大成経

  • カムムスヒ ─ 親子 ─ アメノミチヒメ

神皇産霊尊の子とする伝え。これに従えば天津神になる。

社伝・縁起中世以降

尾張氏系図

  • オオクニヌシ ─ 親子 ─ アメノミチヒメ

大己貴神の子とする伝え。これに従えば国津神になる。

オオクニヌシを祀る神社

オオクニヌシを祀る社は、大己貴命という別名で祀られていることが多く、社名や祭神名だけでは同じ神と気づきにくいのが特徴です。

「大国主」「大己貴」「大物主」「大國魂」はいずれもこの神を指します。大黒天として祀られている場合もあり、七福神めぐりで訪れる大黒様も元をたどればこの神です。

出雲大社(いずもおおやしろ)

出雲国一宮/縁結びの総本社

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出雲大社の住所: 島根県出雲市大社町杵築東195

出雲大社の御祭神: 大国主大神

出雲大社のご利益: 縁結び・国土開発・厄除け

国譲りの代償として建てられたと伝わる、オオクニヌシを祀る社の中心です。正式には「いずもおおやしろ」と読みます。

拝礼が「二礼四拍手一礼」と、四回手を打つ点が他社と異なります。

旧暦10月、全国の神々がこの社に集まって人々の縁を相談するとされ、出雲ではこの月を神在月と呼びます。全国的には神が出払うため神無月と呼ばれるのと対になっています。

2000年に境内から直径約1.35メートルの柱を三本束ねた巨大な柱の跡が発掘され、かつて本殿が極めて高い建築だったという伝承の裏づけとして注目されました。

本殿は国宝。神楽殿の大注連縄は長さ約13メートル、重さ約5.2トン。参道が下り坂になっている珍しい構えを持つ。

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大神神社(おおみわじんじゃ)

大和国一宮/日本最古の神社のひとつ

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大神神社の住所: 奈良県桜井市三輪1422

大神神社の御祭神: 大物主大神

大神神社のご利益: 国土守護・酒造・病気平癒

スクナビコナが去ったあと、海を照らして現れた神が「三輪山に祀れ」と告げた、その社です。

最大の特徴は本殿を持たないことです。背後にそびえる三輪山そのものが御神体であり、拝殿から山を拝みます。社殿を建てて神を迎えるという形が生まれる前の、古い信仰の姿を今に伝えています。

祀られる大物主大神は、古事記ではオオクニヌシの和魂とされます。国造りを完成させるために、自らの魂の一部を分けて祀らせたという構図です。

酒造りの神としても知られ、杉玉の風習はこの社に由来します。

三輪山は許可を受ければ登拝できるが、飲食・撮影が禁じられる。

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気多大社(けたたいしゃ)

能登国一宮

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気多大社の住所: 石川県羽咋市寺家町ク1

気多大社の御祭神: 大己貴命

気多大社のご利益: 縁結び・夫婦円満

能登を代表する社で、オオクニヌシを大己貴命の名で祀ります。

本殿の背後には入らずの森と呼ばれる原生林が広がり、宮司以外の立ち入りが禁じられています。約1万平方メートルが手つかずのまま保たれ、国の天然記念物に指定されています。1983年に昭和天皇が視察された際、この森を詠んだ御製が残されています。

縁結びの信仰が篤く、森の奥宮にはスサノオとクシナダヒメの夫婦神が祀られています。

毎月1日に「ついたち結び」という祈願が行われる。北陸随一の縁結びの社として知られる。

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大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)

武蔵国総社/東京五社のひとつ

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大國魂神社の住所: 東京都府中市宮町3-1

大國魂神社の御祭神: 大國魂大神

大國魂神社のご利益: 厄除け・厄払い・縁結び

景行天皇41年(111年)の創建と伝わる、武蔵国の総社です。祀られる大國魂大神はオオクニヌシと同じ神とされます。

武蔵国内の主要な神社の神々をまとめて祀る「総社」の形をとっており、一之宮の小野大神から六之宮の杉山大神まで、六社の神が合わせて祀られています。国司が各社を回る手間を省くために設けられた仕組みで、古代の行政の名残です。

例大祭のくらやみ祭は4月30日から5月6日にかけて行われ、東京都の無形民俗文化財に指定されています。かつて深夜の暗闇のなかで神輿が渡御したことからこの名があります。

府中駅から徒歩5分。「東京でオオクニヌシを祀る社」といえばまずここ。

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神田明神(かんだみょうじん)

江戸総鎮守

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神田明神の住所: 東京都千代田区外神田2-16-2

神田明神の御祭神: 大己貴命・少彦名命・平将門命

神田明神のご利益: 商売繁盛・縁結び・除災厄除

正式名は神田神社。オオクニヌシとスクナビコナ、国造りを共にした二柱を並べて祀る社です。ここに平将門を加えた三柱を祭神とします。

江戸幕府から総鎮守として篤く保護され、神田・日本橋・秋葉原・大手町にまたがる広い範囲の氏神となっています。

秋葉原に近いことから、近年はIT関連の祈願やアニメとの関わりでも知られます。大己貴命の名で祀られているため、オオクニヌシの社だと気づかない参拝者も多い社です。

例大祭の神田祭は日本三大祭のひとつ。IT情報安全守護のお守りがある。

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オオクニヌシが現代に残した痕跡

オオクニヌシの名は、縁結びと大黒さまに残りました。

出雲大社: 島根県出雲市。国譲りの見返りに建てられたと伝わる。2000年の発掘で巨大な柱跡が見つかった。

縁結びの神: 旧暦10月に全国の神が出雲に集まり、縁を相談すると考えられた。出雲だけ「神在月」と呼ぶ。

大黒天との習合: 「オオクニ」を「ダイコク」と読めることから、仏教の大黒天と重ねられた。七福神の大黒さまはこの系統。

二礼四拍手一礼: 出雲大社では拍手を四回打つ。一般的な二拍手と異なる作法が残っている。

因幡の白兎: 鳥取市の白兎神社が伝承地。皮膚病と縁結びの社として参拝される。

オオクニヌシのご利益

縁結び

多くの妻を迎えた神話と、旧暦10月に神々が出雲へ集まって縁を相談するという伝えによる。もっとも広く知られるご利益。

医薬・病気平癒

因幡の白兎に治療法を教え、スクナビコナとともに病を治す方法を定めたことに由来する。

国土開発・産業繁栄

葦原中国を切り拓いた国造りの功績による。

商売繁盛・金運

中世に仏教の大黒天と習合し、七福神の大黒様として財福の神になった流れによる。

農業守護

土地を拓き、害虫や獣の災いを払う術を定めたとされることによる。

オオクニヌシが登場するゲーム・アニメ

オオクニヌシはスサノオやアマテラスに比べると作品での登場は多くありません。ただし大黒天としてなら圧倒的に露出が多いという特徴があります。七福神の大黒様は、たどればこの神です。

オオクニヌシが登場するゲーム

モンスターストライク

日本神話シリーズの一柱として実装されています。

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パズル&ドラゴンズ

大国主として登場します。

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女神転生シリーズ

オオクニヌシまたは大黒天として登場します。両方が別個体として実装されることもあります。

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天穂のサクナヒメ

日本神話をもとにした世界観の作品で、稲作と神々の関わりが主題になっています。

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オオクニヌシが登場するアニメ・漫画

ノラガミ

日本の神々を題材にした作品で、大黒(だいこく)の名を持つ人物が登場します。

プライム・ビデオで探す

因幡の白兎を扱った絵本・児童書

オオクニヌシの物語で最も広く知られている場面であり、教科書や絵本で繰り返し取り上げられています。

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オオクニヌシについてよくある質問

オオクニヌシは何の神様ですか。

国造りの神です。あわせて縁結び、医薬、農業の神として信仰されています。

オオクニヌシとスサノオはどういう関係ですか。

古事記ではスサノオの六代あとの子孫、日本書紀の一書では子とされ、書物によって記述が分かれます。いずれにせよスサノオの娘スセリビメを妻としているため、義理の子でもあります。

なぜ出雲大社は縁結びで有名なのですか。

オオクニヌシが多くの妻を迎えた神話と、旧暦10月に全国の神々が出雲へ集まって人の縁を相談するという伝えによります。

オオクニヌシと大黒様は同じですか。

元は別です。仏教の大黒天と「ダイコク」の音が「オオクニ」と通じることから、中世に習合して同一視されるようになりました。

出雲大社の参拝はなぜ四拍手なのですか。

出雲大社では二礼四拍手一礼が作法とされています。理由には諸説あり、定説はありません。

オオクニヌシはなぜ国を譲ったのですか。

アマテラスの使者タケミカヅチに迫られ、子のコトシロヌシが承諾し、タケミナカタが力比べに敗れたためです。その代わりに壮大な社を建てることを求め、それが出雲大社になったとされます。

オオクニヌシを祀る神社は東京にありますか。

あります。府中市の大國魂神社と、千代田区の神田明神が代表です。神田明神では大己貴命の名で祀られています。

オオクニヌシと併せて覚えたい言葉・用語

葦原中国(あしはらのなかつくに)

高天原と黄泉の国の間にある地上の世界。のちの日本の国土にあたる。

天津神(あまつかみ)

高天原に生まれた、あるいは高天原から降りてきた神々。

根の国(ねのくに)

地の底にあるとされる国。スサノオが最終的に治める。黄泉の国と同一視されることもある。

高天原(たかまがはら)

天上にある神々の国。アマテラスが治める。

国譲り(くにゆずり)

オオクニヌシが葦原中国の統治権を天津神に明け渡した出来事。