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日本神話

トヨウケビメ(豊宇気毘売神)とは何の神様か|家系図・物語・祀る神社

豊宇気毘売神  / トヨウケビメノカミ

大地 国津神

伊勢神宮の外宮に祀られる食物の神。アマテラスの食事を司る。

トヨウケビメとは何の神様か

トヨウケビメはひとことで言えば食物の神です。

伊勢神宮の外宮に祀られています。名の「ウケ」は食物を意味します。

伊勢神宮の伝えによれば、アマテラス「一人では食事が安らかにできない」として、丹波から呼び寄せたとされます。以来、アマテラスの食事を司る神として外宮に鎮まっています。

トヨウケビメの漢字表記と読み方

読みは「とようけびめ」です。伊勢神宮では「とようけのおおみかみ」と呼びます。

「トヨ」は豊か、「ウケ」は食物を意味します。ウカノミタマの「ウカ」、ウケモチの「ウケ」と同じ語源とされ、食物の神に共通する語です。

豊宇気毘売神(とようけびめのかみ)

古事記での表記。

豊受大御神(とようけのおおみかみ)

伊勢神宮が用いる表記。

トヨウケビメの物語

  1. 丹波から呼ばれる
  2. 毎日、朝夕二度の食事を供える
  3. 「お伊勢参りは外宮から」
  4. 外宮の三つの別宮
  5. 御饌都神という位置
  6. 式年遷宮 ─ 20年ごとに建て替える
  7. 衣食住の神として

丹波から呼ばれる

伊勢神宮の伝えによれば、アマテラスが伊勢に鎮まったのち、天皇の夢に現れて告げたとされます。

一人では食事が安らかにできない。丹波の等由気大神を呼び寄せよ。

こうしてトヨウケビメが伊勢へ迎えられ、外宮に鎮座しました。内宮が創建されてから約500年後のこととされます。

毎日、朝夕二度の食事を供える

外宮では、日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)という儀式が続けられています。

毎日、朝と夕の二度、アマテラスをはじめとする神々に食事を供える祭です。千五百年以上にわたって絶えず続いてきたとされます。

供える米・塩・水は、いずれも神宮の中で作られたものが用いられます。食物の神が、食事を司るという役がそのまま形になった儀式です。

「お伊勢参りは外宮から」

伊勢神宮の参拝には、外宮から先に参るという順序があります。

伊勢神宮の公式も「お伊勢参りは、外宮から」と記しています。内宮のアマテラスが主神でありながら、食事を司る神を先に参るという形です。

外宮と内宮は約6キロ離れており、別の場所にある別の宮です。同じ境内ではありません。

外宮の三つの別宮

伊勢神宮の公式は、正宮に次ぐ宮を別宮と呼びます。外宮の域内には三所の別宮が鎮座しています。

多賀宮(たかのみや)
土宮(つちのみや)
風宮(かぜのみや)

多賀宮は外宮の別宮のうち第一に位置づけられます。土宮は土地の神、風宮は風雨の神を祀ります。

風宮は、元寇のときに神風を起こしたとされ、以後、別宮に昇格したと伝えられます。

御饌都神という位置

伊勢神宮の公式は、豊受大御神を「天照大御神の御饌都神(みけつかみ)」と記します。

「御饌」は神に供える食事、「都神」はそれを司る神という意味です。

天照大御神の食事を司る神。

この一語が、外宮の役割のすべてを表しています。主神ではなく、主神を支える神として位置づけられているわけです。

それでいて、参拝は外宮から。支える側を先に敬うという順序になっています。

式年遷宮 ─ 20年ごとに建て替える

伊勢神宮では、20年ごとに社殿を建て替えます。これを式年遷宮といいます。

内宮と外宮の両方で行われ、隣り合う二つの敷地を交互に使います。古い社殿を壊し、まったく同じものを新しく建てるという繰り返しです。

建物は新しくなるが、形は変わらない。

技術と作法が世代を越えて受け継がれる仕組みでもあります。千三百年以上続いてきたとされます。

衣食住の神として

トヨウケビメは食物の神ですが、外宮では衣食住すべての恵みを司る神とされます。

食べるものだけでなく、着るもの、住むところ。生活の基盤全般を守るという理解です。

このため産業の神ともされ、あらゆる仕事の繁栄を祈る対象になっています。農業に限らず、工業・商業の関係者も参拝します。

トヨウケビメの家系図と家族

トヨウケビメの親: ワクムスヒ

トヨウケビメの性格と人物像

トヨウケビメは、支える神です。

物語らしい事績はほとんどなく、記されるのは呼ばれて来たこと食事を司ることだけです。

それでも伊勢神宮の外宮という、内宮と対をなす位置を与えられました。主役を務める神ではなく、主役を成り立たせる神として祀られています。毎日二度の食事を千五百年供え続けるという形が、その役割を表しています。

トヨウケビメを祀る神社

トヨウケビメを祀る社の中心は、伊勢神宮の外宮です。

ほかに丹波(京都府北部)に、呼ばれる前に祀られていたとされる社があります。籠神社の奥宮である真名井神社などがその伝えを持ちます。

全国の神明社でも、内宮のアマテラスとあわせて祀られることがあります。

豊受大神宮(伊勢神宮 外宮)(とようけだいじんぐう)

伊勢神宮の外宮

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豊受大神宮(伊勢神宮 外宮)の住所: 三重県伊勢市豊川町279

豊受大神宮(伊勢神宮 外宮)の御祭神: 豊受大御神

豊受大神宮(伊勢神宮 外宮)のご利益: 五穀豊穣・産業繁栄

内宮のアマテラスに食事を供える神として祀られる。参拝は外宮からとされる。

内宮(三重県伊勢市宇治館町1)とは約6キロ離れた別の場所にある。

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豊受大神宮(伊勢神宮 外宮)へ参拝するときの、三重県伊勢市の宿を探せます。

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トヨウケビメが現代に残した痕跡

トヨウケビメの名は、伊勢の地名と儀式に残りました

外宮という呼び名: 正式には豊受大神宮。内宮(皇大神宮)と対をなす。

日別朝夕大御饌祭: 外宮で毎日朝夕に行われる食事を供える儀式。千五百年以上続くとされる。

「お伊勢参りは外宮から」: 参拝の順序を表す言い方。伊勢神宮の公式もこの順を案内している。

トヨウケビメのご利益

五穀豊穣

食物の神であることによる。

産業繁栄

衣食住すべての恵みを司るとされることによる。

厄除け

生活の基盤を守る神とされることによる。

トヨウケビメについてよくある質問

トヨウケビメとはどんな神様ですか。

食物の神です。伊勢神宮の外宮に祀られ、アマテラスの食事を司ります。名の「ウケ」は食物を意味します。

なぜ外宮から参るのですか。

古くからの習わしで、伊勢神宮の公式も「お伊勢参りは、外宮から」と案内しています。食事を司る神を先に参る形です。

外宮と内宮は同じ場所にありますか。

別の場所です。外宮は三重県伊勢市豊川町279、内宮は同市宇治館町1にあり、約6キロ離れています。

外宮の別宮はどこですか。

多賀宮・土宮・風宮の三所です。伊勢神宮の公式が「外宮の域内には三所の別宮が鎮座しています」と記しています。多賀宮が第一に位置づけられます。

御饌都神とは何ですか。

神に供える食事を司る神という意味です。伊勢神宮の公式は、豊受大御神を「天照大御神の御饌都神」と記しています。

式年遷宮とは何ですか。

20年ごとに社殿を建て替える行事です。内宮と外宮の両方で行われ、隣り合う二つの敷地を交互に使います。千三百年以上続いてきたとされます。

ウカノミタマやウケモチとは違うのですか。

いずれも食物の神で、名に共通の語(ウケ・ウカ)を持ちます。同一視されることもありますが、記紀では別の神として記されます。