スサノオの子で、稲の実りを司る神。正月に迎える年神とされる。
オオトシとは何の神様か
オオトシの漢字表記と読み方
読みは「おおとし」です。「トシ」はもともと稲を意味する語でした。
稲が一度実る = 一年。
稲の実りが、時間の単位になったわけです。「今年」「来年」の「年」は、もとをたどれば稲を指しています。
この神が時間と豊作の両方を司るのは、そのためです。
大年神(おおとしのかみ)
古事記での表記。
大歳神(おおとしのかみ)
別の表記。
年神(としがみ)
正月に迎える神の呼び名。同一とされる。
オオトシの物語
ウカノミタマの兄
古事記は、スサノオとカムオオイチヒメの子として二柱を記します。
大年神(オオトシ)と、宇迦之御魂神(ウカノミタマ)。
兄が年、弟が食物を司ります。どちらも稲に関わる神です。
弟のウカノミタマは稲荷として全国3万社に広がりました。兄のオオトシは、社ではなく家庭で祀られる神になります。
正月に迎える年神
年神(としがみ)は、正月に各家庭を訪れる神です。
門松を立てて目印にし、鏡餅を供えて迎える。
門松は年神が降りてくる依代(よりしろ)、鏡餅はその依代とされます。大掃除をするのも、神を迎えるためです。
お年玉も、もとは年神に供えた餅を分け与えたものとされます。「御歳魂(おとしだま)」が語源という説があります。
日本でもっとも広く祀られる神
オオトシは、社に行って参る神ではありません。
各家庭が正月に迎えます。門松を立て、鏡餅を供え、年が明けるのを待つ。この行為が、そのまま祀ることになっています。
稲荷は家に招く。年神は家に来る。
数え方によっては、日本でもっとも広く祀られている神です。正月を祝う家すべてが、この神を迎えていることになります。
多くの子を持つ
古事記は、オオトシに十六柱の子があったと記します。
大国御魂神・韓神・曾富理神・白日神・聖神
大山咋神・庭津日神・阿須波神・波比岐神…
大山咋神(比叡山・松尾大社の神)も、この神の子とされます。
庭津日神・阿須波神などは家の敷地の神で、屋敷神の系統です。家に関わる神を多く生んでいる点が、年神としての性格と一致します。
オオトシの家系図と家族
オオトシの性格と人物像
オオトシは、社を持たない神です。
弟のウカノミタマは3万社に広がりました。この神は、そういう広がり方をしていません。
代わりに、すべての家に来ます。正月の飾りつけ、鏡餅、お年玉。日本人の年中行事のかなりの部分が、この神を迎えるためのものです。
参拝される神ではなく、待たれる神という点が他と違います。
オオトシを祀る神社
オオトシを祀る社は、大歳神社・大年神社の名で各地にあります。
ただし規模の大きな社は多くありません。この神の本領は、社ではなく各家庭で迎えられることにあるからです。
門松、鏡餅、お年玉。
これらの行事が、社に代わる祀りの形になっています。
大歳神社(おおとしじんじゃ)
大年神、すなわちオオトシを主祭神とする社。
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オオトシが現代に残した痕跡
オオトシの名は、正月の行事に残りました。
門松: 年神が降りてくる依代とされる。
鏡餅: 年神への供え物であり、依代でもあるとされる。
お年玉: 年神に供えた餅を分け与えたもの。「御歳魂」が語源とする説がある。
「年(とし)」: もとは稲を指す語。一年に一度実ることから、時間の単位になった。
オオトシのご利益
五穀豊穣
稲の実りを司る神であることによる。
家内安全
正月に各家庭を訪れる年神とされることによる。
開運
一年の始まりに迎える神であることによる。
オオトシについてよくある質問
オオトシとはどんな神様ですか。
スサノオの子で、稲の実りを司る神です。「トシ」はもともと稲を指す語で、正月に迎える年神と同一とされます。
年神とは何ですか。
正月に各家庭を訪れる神です。門松を立てて目印にし、鏡餅を供えて迎えます。大掃除も、この神を迎えるための準備とされます。
お年玉と関係がありますか。
あります。年神に供えた餅を分け与えたものが起源とされ、「御歳魂(おとしだま)」が語源という説があります。
ウカノミタマとの関係は。
兄弟です。どちらもスサノオとカムオオイチヒメの子で、兄が年(稲の実り)、弟が食物を司ります。