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日本神話

倭大国魂神(日本大国魂大神)とは何の神様か|家系図・物語・祀る神社

日本大国魂大神  / ヤマトオオクニタマノカミ

大地 国津神

大和の国土そのものを神格化した神。宮中から出されて大和神社に祀られた。

倭大国魂神とは何の神様か

倭大国魂神はひとことで言えば大和という土地そのものです。

「国魂」は、その土地の霊を指す語です。日本書紀によれば、もとは天照大神とともに宮中で祀られていました

崇神天皇の代に疫病が続き、二神の勢いを畏れて宮の外へ移されます。天照大神は伊勢へ、この神は大和の地へ。 そのとき祀られたのが大和神社です。

倭大国魂神の漢字表記と読み方

読みは「やまとおおくにたま」です。「倭」も「日本」も、どちらもやまとと読みます。

「国魂(くにたま)」は、その土地に宿る霊のことです。大和以外にも、出雲・伊予などに同じ形の神名があります。土地ごとに国魂の神がいたことになります。

倭大国魂神(やまとおおくにたまのかみ)

日本書紀での表記。

日本大国魂大神(やまとおおくにたまのおおかみ)

大和神社が用いる表記。

倭大国魂神の物語

  1. 天照大神とともに宮中で祀られていた
  2. 伊勢と大和に分かれる
  3. 遣唐使が出発前に参拝した
  4. 倭大国魂神と大国主は同じ神か
  5. 徳島の倭大国魂神を祀る社との関係
  6. 大和神社と戦艦大和の関係

天照大神とともに宮中で祀られていた

日本書紀によれば、崇神天皇の代まで、天照大神と倭大国魂神は宮中でともに祀られていました

ところが疫病が続き、民の多くが亡くなります。天皇は二神の勢いを畏れ、同じ場所で祀ることを恐れました

神の勢いが強すぎて、ともに住むことができない。

こうして二神は宮の外へ移されます。

伊勢と大和に分かれる

天照大神は皇女に託されて各地を巡り、最終的に伊勢に鎮まりました。

倭大国魂神は、はじめ皇女に託されましたが髪が抜け落ちて祀ることができず、別の者に改めて託されたと記されます。そして大和の地に祀られました。

これが大和神社です。伊勢神宮と同じ由来を持ちながら、知名度は大きく離れました。

遣唐使が出発前に参拝した

大和神社は、遣唐使が唐へ渡る前に参拝したと伝えられます。

国土の神に、無事の往復を祈ったことになります。ここから交通安全の祈願先とされてきました。

近代には、戦艦大和の艦内にこの社の分霊が祀られたと伝えられます。艦名と社名が同じであったことによります。

倭大国魂神と大国主は同じ神か

名前に「大国」が入るため混同されますが、日本書紀では別の神として現れます。倭大国魂神は大和の国魂として宮中に天照大神と並んで祀られ、大国主は出雲の国作り・国譲りを担います。

大和神社では日本大国魂大神を中心に、八千戈大神・御年大神も祀ります。複数祭神が同じ社にいることと、同一神であることは別です。

徳島の倭大国魂神を祀る社との関係

検索では徳島県美馬市の倭大國魂神社も出ます。奈良の大和神社と同名系統の神を祀る地域社ですが、同じ所在地・同じ創建由緒ではありません。

「倭」は必ず奈良県内だけを意味するとは限らず、祭神の勧請や地域伝承を個別に確認する必要があります。参拝先を探す検索では、県名と住所まで示して取り違えを防ぎます。

大和神社と戦艦大和の関係

戦艦大和には大和神社の分霊が祀られたと伝えられ、境内には戦艦大和ゆかりの碑があります。ただし、古代の遣唐使が必ず同社で航海安全を祈ったことや、戦艦との細部は社伝・近代史料の確認が必要です。

神話上の国魂、神社の由緒、近代の艦内神社という三つの時代を分けて紹介します。

倭大国魂神の家系図と家族

倭大国魂神のきょうだい: 大物主ともに大和で祀られる

倭大国魂神の性格と人物像

倭大国魂神は、性格を持たない神です。

国土そのものを神格化したものなので、物語も事績もほとんどありません。日本書紀に残るのは、宮中から出された経緯だけです。

それでも重要なのは、天照大神と対に置かれていたという一点にあります。天を照らす神と、国土の神。この二つが並んでいた時代があったことを、この神の存在が示しています。

倭大国魂神を祀る神社

倭大国魂神を祀る社は多くありません

大和という特定の土地の神であるため、他の土地に広がる理由がなかったためです。天照大神が全国の神明社に広がったのとは対照的です。

大和神社が中心で、ほかに大和郷内の社に祀られています。

大和神社(おおやまとじんじゃ)

名神大社/二十二社

地図で開く

大和神社の住所: 奈良県天理市新泉町306

大和神社の御祭神: 日本大国魂大神・八千戈大神・御年大神

大和神社のご利益: 交通安全・厄除け

崇神天皇の代に宮中から移されて祀られたと伝わる。遣唐使が出発前に参拝した。

社名は「おおやまと」と読む。「やまと」ではない。

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大和神社へ参拝するときの、奈良県天理市の宿を探せます。

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倭大国魂神が現代に残した痕跡

倭大国魂神の名は、社の名と艦の名に残りました

戦艦大和の艦内神社: 大和神社の分霊が祀られたと伝えられる。艦名と社名が同じであったことによる。

国魂という語: 土地の霊を指す語。出雲・伊予など、各地に同じ形の神名が残る。

倭大国魂神のご利益

交通安全

遣唐使が出発前に参拝したと伝わることによる。

厄除け

疫病を鎮めるために祀られた由来による。

五穀豊穣

国土の神であることによる。

倭大国魂神についてよくある質問

倭大国魂神とはどんな神様ですか。

大和という国土そのものを神格化した神です。「国魂」は土地に宿る霊を指します。もとは天照大神とともに宮中で祀られていました。

なぜ宮中から出されたのですか。

日本書紀によれば、崇神天皇の代に疫病が続いたためです。天皇は二神の勢いを畏れ、同じ場所で祀ることを避けました。天照大神は伊勢へ、この神は大和の地へ移されました。

倭大国魂神を祀る神社はどこですか。

奈良県天理市の大和神社です。社名は「おおやまとじんじゃ」と読みます。遣唐使が出発前に参拝したと伝えられます。

大国主とは違うのですか。

別の神です。名前が似ていますが、大国主は出雲の神で、倭大国魂神は大和の国土の神です。

倭大国魂神と大国主は同じ神ですか。

別の神です。倭大国魂神は大和の国魂、大国主は出雲の国作り・国譲りの神として記紀に現れます。

徳島にも倭大国魂神の神社がありますか。

徳島県美馬市にも同名系統の神を祀る倭大國魂神社があります。奈良県天理市の大和神社とは所在地と由緒を区別します。

倭大国魂神と併せて覚えたい言葉・用語

国譲り(くにゆずり)

オオクニヌシが葦原中国の統治権を天津神に明け渡した出来事。