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日本神話

飛鳥大神(あすかのおおかみ)とは何の神様か|家系図・物語・祀る神社

飛鳥大神  / アスカノオオカミ

大地 国津神

飛鳥の地主神。飛鳥坐神社に四座をまとめて祀る呼び名。

アスカノオオカミとは何の神様か

アスカノオオカミはひとことで言えば都の土地の神です。奈良県明日香村の飛鳥坐神社の祭神を、まとめて呼ぶ名にあたります。

祀られるのは、八重事代主神大物主飛鳥神奈備三日女神高皇産霊神の四座です。

飛鳥は、六世紀末から八世紀初めにかけて宮が置かれた土地です。その地の神として、宮廷から厚く扱われました。

アスカノオオカミの漢字表記と読み方

読みは「あすかのおおかみ」です。「アスカ」は飛鳥という地名、「オオカミ」は大神を指します。

社名の「飛鳥坐(あすかにいます)」は、飛鳥に鎮座するという意味です。

「〜に坐す(にいます)」という形の社名は、式内社に多く見られます

神奈備(かんなび)は、神が降りる山や森を指す語です。飛鳥の神奈備がどこを指すかは、古くから議論があります。

飛鳥大神(あすかのおおかみ)

四座をまとめて呼ぶ名。

飛鳥坐神(あすかにいますかみ)

社名に基づく呼び方。

飛鳥神奈備三日女神(あすかのかんなびみひめのかみ)

四座のうちの一柱。シタテルヒメを祀るとされる。

アスカノオオカミの物語

  1. 四座で一つの神
  2. 宮のあった土地
  3. おんだ祭
  4. 神奈備はどこか

四座で一つの神

この社に祀られるのは、性格の違う四柱です。

八重事代主神 ─ 国譲りを承知した託宣の神。
大物主神 ─ 三輪山の神。
飛鳥神奈備三日女神 ─ シタテルヒメを霊とともに祀った神名とされる。
高皇産霊神 ─ 造化三神の一柱。

出雲系の神と、高天原の神が同じ社に並んでいます。

主祭神は八重事代主命で、天に事代空に事代という称も持ちます。

四座をまとめて飛鳥大神と呼ぶのは、土地の神としての一体性を示す言い方です。

宮のあった土地

飛鳥は、日本の政治の中心だった土地です。

推古天皇の豊浦宮・小墾田宮。
斉明天皇の後飛鳥岡本宮。
天武・持統天皇の飛鳥浄御原宮。

百年以上にわたって、宮が置かれ続けました

その土地の神を祀る社が、飛鳥坐神社です。延喜式神名帳には名神大社として記されます。

名神大社は、社格のなかでも上位に置かれるものです。都の地主神として、宮廷が重んじたことが分かります。

おんだ祭

この社は、おんだ祭でよく知られます。

二月の第一日曜。
田植えの所作を演じ、豊作を祈る。

天狗とお多福が夫婦の営みを演じるという、きわめて直截な内容です。

祭りの終わりには、その紙が観客にまかれます。福の紙と呼ばれ、持ち帰ると子宝に恵まれるとされます。

豊作と子孫繁栄を同じものとして扱う考え方が、そのまま形になった祭りです。日本の奇祭として広く知られています。

神奈備はどこか

この社をめぐる古い問題が、神奈備の場所です。

神奈備 ─ 神が降りる山や森。

飛鳥の神奈備がどこを指すのかについて、複数の説があります。雷丘甘樫丘ミハ山などが挙げられてきました。

決着はついていません。

飛鳥坐神社そのものも、過去に何度か場所を移したと伝えられます。

祭神の一柱が飛鳥神奈備三日女神という名を負っていることが、この問題を難しくしています。神の名が場所を含んでいるため、場所が動けば神の位置も動くからです。

アスカノオオカミの家系図と家族

アスカノオオカミの性格と人物像

アスカノオオカミは、土地を代表する神です。

個々の神格はあります。コトシロヌシもオオモノヌシも、それぞれ物語を持っています。しかし飛鳥大神という呼び名は、それらをひとまとめにします。

誰であるかより、どこの神であるかが大事にされました。

宮が置かれた土地の神として、宮廷から厚く扱われました。名神大社という高い社格は、神の力ではなく土地の重さによるものです。日本の神々の位置づけ方をよく示しています。

アスカノオオカミを祀る神社

この神を祀るのは、奈良県高市郡明日香村の飛鳥坐神社です。延喜式神名帳に名神大社として記される古社です。

八重事代主神・大物主神・飛鳥神奈備三日女神・高皇産霊神の四座を祀ります。

二月の第一日曜に行われるおんだ祭は、豊作と子孫繁栄を願う奇祭として広く知られています。

飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)

式内名神大社

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飛鳥坐神社の住所: 奈良県高市郡明日香村飛鳥708

飛鳥坐神社の御祭神: 八重事代主神・大物主神・飛鳥神奈備三日女神・高皇産霊神

飛鳥坐神社のご利益: 子孫繁栄

飛鳥大神を四座の形で祀る社。二月のおんだ祭で知られる。

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飛鳥坐神社へ参拝するときの、奈良県高市の宿を探せます。

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アスカノオオカミが現代に残した痕跡

アスカノオオカミの名は、飛鳥という地名に残りました

飛鳥: 奈良県高市郡明日香村。六世紀末から八世紀初めにかけて宮が置かれた。

おんだ祭: 飛鳥坐神社の祭。二月の第一日曜に行われる。

神奈備: 神が降りる山や森。飛鳥の神奈備がどこかは決着していない。

アスカノオオカミのご利益

子宝

おんだ祭の内容による。

五穀豊穣

田植えの所作を演じる祭りによる。

土地守護

飛鳥の地主神とされることによる。

アスカノオオカミについてよくある質問

アスカノオオカミとはどんな神様ですか。

奈良県明日香村の飛鳥坐神社の祭神をまとめて呼ぶ名です。八重事代主神・大物主神・飛鳥神奈備三日女神・高皇産霊神の四座を指します。

一柱の神ではないのですか。

四座をまとめた呼び名です。個々の神格はそれぞれ別に持ちますが、飛鳥の土地の神として一体に扱われます。

おんだ祭とは何ですか。

二月の第一日曜に行われる飛鳥坐神社の祭です。田植えの所作を演じて豊作を祈り、子孫繁栄も願う奇祭として知られます。

アスカノオオカミと併せて覚えたい言葉・用語

国譲り(くにゆずり)

オオクニヌシが葦原中国の統治権を天津神に明け渡した出来事。

高天原(たかまがはら)

天上にある神々の国。アマテラスが治める。