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日本神話

アメノミカゲ(天之御影神)とは何の神様か|家系図・物語・祀る神社

天之御影神  / アメノミカゲノカミ

大地 天津神

近江三上山に降った神。鍛冶と鏡作りの祖とされ、三上氏の祖神。

アメノミカゲとは何の神様か

アメノミカゲはひとことで言えば山に降りた金属の神です。先代旧事本紀によれば、ニギハヤヒが降臨したときに供をした神々の一柱にあたります。

滋賀県野洲市の御上神社の社伝は、この神が三上山の山頂に降ったと伝えます。

三上山は「近江富士」とも呼ばれる整った形の山で、いまもこの山そのものが神体とされています。

アメノミカゲの漢字表記と読み方

読みは「あめのみかげ」です。「アメノ」は天の「ミ」は敬う語「カゲ」は影を指します。

「カゲ」は、いまの「影」よりも広い意味を持ちました。水や鏡に映る姿、さらには光そのものも指します。

面影(おもかげ)の「かげ」も、同じ語です。

鏡に映る姿を意味することから、この神は鏡作りと鍛冶に結びつけて語られてきました。

天之御影神(あめのみかげのかみ)

一般に用いられる表記。

天御影命(あめのみかげのみこと)

御上神社での表記。

明立天御影命(あかたつあめのみかげのみこと)

先代旧事本紀での表記。

アメノミカゲの物語

  1. 三上山に降る
  2. 鏡と鍛冶
  3. 娘は王の妃になる
  4. 国宝の本殿

三上山に降る

御上神社の社伝は、はっきりした年月を伝えます。

孝霊天皇六年六月十八日、天之御影命が三上山の山頂に降った。
子孫の御上祝が、三上山を神体として祀った。

その後、元正天皇の養老二年(七一八年)に藤原不比等が勅命によって現在地に社殿を造ったと伝えます。

つまり、長いあいだ社殿を持たず、山そのものを拝んでいたことになります。

三上山は標高四三二メートル。琵琶湖の南岸にそびえ、近江富士とも呼ばれます。

鏡と鍛冶

この神は、金属を扱う神として語られてきました。

「カゲ」は鏡に映る姿。
鏡は、磨いた金属の板。

名の意味が、そのまま職能につながっています。

近江は古くから鍛冶と鏡作りの盛んな土地でした。近江国野洲からは、日本最大級の銅鐸が出土しています。

金属を扱う技術を持った一族が、山を神として祀り、その神を祖と称した。技術と信仰が一体になっていた姿がうかがえます。

娘は王の妃になる

この神の系譜は、王家にもつながります。

娘 息長水依媛 ─ 彦坐王の妃となる。

彦坐王は開化天皇の子で、丹波や近江に勢力を持った人物とされます。息長は、のちに神功皇后を出す一族の名です。

十一世孫には山代根子がいるとされます。

末裔として、三上氏凡河内直額田部湯坐連山直などが挙げられます。

近江から山城、河内へと広がる一族の祖として位置づけられた神です。

国宝の本殿

御上神社の本殿は、国宝に指定されています。

滋賀県の神社建築として、国宝第一号。
約七百年前、鎌倉時代後期の建築。

特徴は、その様式にあります。

神社・仏堂・御殿の三つの様式が合わさった、御上造と呼ばれる形式です。

神社建築でありながら仏堂の要素を持つのは、神仏習合が建物の形にまで及んだ結果です。

山を拝む古い信仰と、中世の建築が、同じ場所に重なって残っています。

アメノミカゲの家系図と家族

アメノミカゲのきょうだい: 天目一箇神ともに金属を司る

アメノミカゲの子・子孫: 神功皇后娘の家系が息長氏へ続く

アメノミカゲの性格と人物像

アメノミカゲは、山と技術の神です。

物語はありません。争いも、恋も語られません。あるのは、山に降りたという一点と、金属を扱う一族の祖であるという位置だけです。

それでも、降りたとされる山は千年以上ものあいだ神体として拝まれ続けました。

事績を持たないまま、山そのものが証拠として残っている。日本の山岳信仰と技術者集団の結びつきを、もっともよく示す神のひとつです。

アメノミカゲを祀る神社

この神を祀る社の中心は、滋賀県野洲市の御上神社です。三上氏の祖神として祀られます。

社殿ができる前は、三上山そのものを拝んでいたと伝えられます。

本殿は鎌倉時代後期の建築で、国宝に指定されています。神社・仏堂・御殿の三つの様式が合わさった御上造と呼ばれる形式です。

御上神社(みかみじんじゃ)

近江国

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御上神社の住所: 滋賀県野洲市三上838

御上神社の御祭神: 天之御影命

御上神社のご利益: 産業繁栄

三上山を神体とする。本殿は国宝。

滋賀県の神社建築で最初の国宝。

周辺の宿をさがす

御上神社へ参拝するときの、滋賀県野洲市の宿を探せます。

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多度大社(たどたいしゃ)

北伊勢大神宮

地図で開く

多度大社の住所: 三重県桑名市多度町多度1681番地

多度大社の御祭神: 天津彦根命

多度大社のご利益: 厄除け

この神を祀る社ではない。同じく山を神体とする古社として並べた。

周辺の宿をさがす

多度大社へ参拝するときの、三重県桑名市の宿を探せます。

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アメノミカゲが現代に残した痕跡

アメノミカゲの名は、山と姓に残りました

三上山: 滋賀県野洲市の山。標高432メートル。近江富士とも呼ばれる。

三上氏: この神を祖とする一族。御上神社の神主をつとめた。

面影: 「かげ」は映る姿を指す古い語。この神の名と同じ用法。

アメノミカゲのご利益

産業繁栄

鍛冶と鏡作りの祖とされることによる。

厄除け

三上山を神体とする信仰による。

アメノミカゲについてよくある質問

アメノミカゲとはどんな神様ですか。

滋賀県野洲市の三上山の山頂に降ったと伝えられる神です。三上氏の祖神で、鍛冶と鏡作りに結びつけて語られます。

なぜ鍛冶の神とされるのですか。

名の「カゲ」が鏡に映る姿を指すためです。鏡は磨いた金属の板であり、近江が古くから金属加工の盛んな土地であったこととも結びつきます。

御上神社の本殿はどんな建物ですか。

鎌倉時代後期の建築で、国宝に指定されています。神社・仏堂・御殿の三つの様式が合わさった御上造と呼ばれる形式です。