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日本神話

金精神(こんせいしん)とは何の神様か|家系図・物語・祀る神社

金精神  / コンセイシン

大地 国津神

男根の形の神体を祀る神。子宝・安産・縁結びの信仰を集める。

コンセイシンとは何の神様か

コンセイシンはひとことで言えば形がそのまま神である神です。男根の形をした神体を祀り、金精大明神金精様とも呼ばれます。

金勢金清金生魂生根性など、当て字がきわめて多いのも特徴です。

豊穣と生産に結びつく信仰から生まれ、子宝・安産・縁結び、さらに商売繁盛の願いも受けてきました。

コンセイシンの漢字表記と読み方

読みは「こんせいしん」、親しみをこめて「こんせいさま」とも呼ばれます。

「金」は金色に輝くさま「精」は勢いを指すとされます。

当て字がこれほど多いのは、文字より先に音と形があったためです。

金勢・金清・金生・魂生・根性・根精。どれも同じ音を漢字に置き換えたもので、書き方が定まる前から祀られていたことを示しています。

金精神(こんせいしん)

一般に用いられる表記。

金精大明神(こんせいだいみょうじん)

社での呼び名。

金精様(こんせいさま)

民間での呼び名。

金勢神(こんせいしん)

東北に多い当て字。

コンセイシンの物語

  1. 道祖神とは別の神
  2. 奉納するという祈り方
  3. 峠の名になった神
  4. 温泉と結びつく

道祖神とは別の神

男根の形をした神体は、道祖神(塞の神)にも見られます。そのため両者はよく混同されます。

道祖神 ─ 村の境や辻に立ち、外から来る災いを防ぐ。
金精神 ─ 生殖と豊穣を願う。

本来は別の神です。

ただし栃木県などの一部の地域では、両者が習合してしまった例が多く見られます。境に立つ神と、生む力の神が、同じ形をしていたために重なりました。

奉納するという祈り方

この神への祈り方には、はっきりした形があります。

石・木・金属で作った男根を奉納する。

願う者が自分で作るか、作らせて納めます。社には大小さまざまな奉納物が並び、そのものが景観になっている社もあります。

願いの内容が、そのまま形になって積み上がっていく祀り方です。

子宝、安産、縁結び、下の病や性病の平癒が主な願いです。生産に結びつくことから、商売繁盛を願う人もいます。

峠の名になった神

栃木県日光市と群馬県利根郡片品村の境に、金精峠という峠があります。標高は約二千メートルです。

ここに鎮座するのが金精神社で、社の名がそのまま峠と、峠を貫くトンネルの名になりました。

道鏡の男根を神体として祀ったのが始まり。

奈良時代の僧の名が、峠の名の由来として語り継がれています。

岩手県盛岡市巻堀の巻堀神社は、金属製の男根を神体としていたことで知られます。

温泉と結びつく

この神は、温泉地にもよく祀られます。

古来、温泉は女陰にたとえられてきました。

湯が涸れないように、男根である金精神を祀る。

対になる形を置くことで、湧き続けることを願うという考え方です。

岩手県花巻市の大沢温泉、秋田県鹿角市の蒸ノ湯温泉などが知られます。山口県長門市の麻羅観音は寺ですが、同じ形の石像が数多く祀られています。

祀る社は東北から関東にかけて濃く分布します。

コンセイシンの家系図と家族

コンセイシンの性格と人物像

コンセイシンは、説明を必要としない神です。

物語がありません。系譜もありません。記紀にも名が見えません。あるのはだけです。

それでも何を願う神かは、誰の目にも一目で分かります。

神話を持たないまま、東北から関東にかけて数えきれないほどの社と石像が残りました。文字に頼らずに伝わった信仰の、もっともはっきりした例といえます。江戸時代の随筆耳嚢にも逸話が収められています。

コンセイシンを祀る神社

コンセイシンを祀る社は、東北から関東にかけて濃く分布します。

栃木県日光市と群馬県片品村の境にある金精神社、岩手県盛岡市巻堀の巻堀神社がよく知られます。

社名が峠やトンネルの名になった例もあり、金精峠金精トンネルとして地図に残っています。

温泉地に祀られる例も多く、湯が涸れないことを願う形とされます。

日吉大社(ひよしたいしゃ)

二十二社

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日吉大社の住所: 滋賀県大津市坂本5丁目1-1

日吉大社の御祭神: 大己貴神・大山咋神

日吉大社のご利益: 方除け

コンセイシンを祀る社ではない。生産と豊穣の神を祀る古社として並べた。

周辺の宿をさがす

日吉大社へ参拝するときの、滋賀県大津市の宿を探せます。

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コンセイシンが現代に残した痕跡

コンセイシンの名は、地名と当て字に残りました

金精峠: 栃木県日光市と群馬県片品村の境の峠。社の名に由来する。

耳嚢: 根岸鎮衛による江戸時代の随筆。この神についての逸話を収める。

道祖神: 村の境に立つ神。男根形のものは金精神と混同されやすい。

コンセイシンのご利益

子宝

生殖の力を象徴する神体による。

安産

同上。

縁結び

同上。

商売繁盛

豊穣と生産に結びつく信仰による。

コンセイシンについてよくある質問

コンセイシンとはどんな神様ですか。

男根の形をした神体を祀る神です。金精大明神、金精様とも呼ばれ、子宝・安産・縁結びなどの願いを受けてきました。

道祖神と同じですか。

本来は別の神です。ただし男根形の道祖神と形が似るため混同されやすく、栃木県などでは習合した例が多く見られます。

なぜ温泉地に祀られるのですか。

古来、温泉は女陰にたとえられてきました。対になる男根の神を祀ることで、湯が涸れずに湧き続けることを願ったとされます。