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日本神話

宮比神(みやびのかみ)とは何の神様か|家系図・物語・祀る神社

宮比神  / ミヤビノカミ

天津神

伊勢神宮内宮の正宮を守る女神。オオミヤノメの別名とされる。

ミヤビノカミとは何の神様か

ミヤビノカミはひとことで言えば宮に仕える女神です。伊勢神宮内宮の御垣内に鎮座する所管社と、その祭神にあたります。

社殿を持たず、興玉神と同じ石畳の上に北を向いて祀られます。

内宮の所管社三十社のうち第三位オオミヤノメ、あるいはサルタヒコの妻アメノウズメの別名とされます。

ミヤビノカミの漢字表記と読み方

読みは「みやび」です。「ミヤ」は宮「ビ(ヒ)」は霊を指します。

宮の霊という形です。

いまの雅(みやび)という語も、もとは宮のようであることを指しました。

宮廷の作法にかなっている、上品である、という意味です。神の名と日常語が同じ音を持ちながら、意味の重なりははっきりしていません。

宮比神(みやびのかみ)

伊勢神宮での表記。

大宮売命(おおみやのめのみこと)

別名とする説。

天鈿女命(あめのうずめのみこと)

サルタヒコの妻として別名とする説。

ミヤビノカミの物語

  1. 興玉神と並ぶ
  2. 大宮売か、天鈿女か
  3. 内物忌父が仕える
  4. 寛文九年からの移動

興玉神と並ぶ

この神は、興玉神と同じ石畳の上に祀られます。

興玉神 ─ 西を向いて鎮座。
宮比神 ─ 北を向いて鎮座。

同じ場所にいながら、向きが違います

興玉神はサルタヒコの別名とされます。そして宮比神は、アメノウズメの別名とされます。

サルタヒコとアメノウズメは、天孫降臨のときに出会い、のちに夫婦になったと伝えられる二柱です。

その二柱が、伊勢の垣の内で並んで祀られているという配置になります。

大宮売か、天鈿女か

この神の正体には、二つの説があります。

オオミヤノメ(大宮売命) ─ 宮廷に仕える女官を神格化した神。
アメノウズメ(天鈿女命) ─ 岩戸の前で踊った神。サルタヒコの妻。

どちらも、宮に仕える女性という点で共通します。

オオミヤノメは、宮中の御巫祭神八座の一柱です。伏見稲荷大社にも祀られます。

アメノウズメは、猿女君という一族の祖とされます。猿女君は、宮廷の祭りで舞を担いました。

どちらの説も、宮仕えの女性の系譜につながります

内物忌父が仕える

この神への奉仕には、決まった役がありました。

内物忌父ら ─ 大物忌父、宮守物忌父、地祭物忌父ほか。

建久年間の記録によれば、この人々が神饌を供する役目を担いました。

御垣内の乾(北西)にあり、巽(南東)の屋乃波比伎神と対をなしていました。

あちらは外物忌父が仕えます。

内と外乾と巽。二つの神が、方角と役の両方で対になっていました。近世に外物忌父が絶え、この対応は意味をなさなくなります。

寛文九年からの移動

この神の鎮座地は、動いています。

寛文九年(一六六九年)以降 ─ 内玉垣の外の北西に鎮座。
明治二年(一八六九年)から ─ 板垣内の北西端に鎮座。

興玉神とともに、垣の内側へ移されたことになります。

さらに、式年遷宮のたびに二十年に一度、内宮の遷御にあわせて移動します。

社殿を持たない社が、繰り返し場所を変えながら千年以上続いている。伊勢の所管社は、そうした形で伝えられてきました。

ミヤビノカミの家系図と家族

ミヤビノカミのきょうだい: オキタマノカミ同じ石畳に並ぶヤノハハキ巽と乾で対をなす

ミヤビノカミの性格と人物像

ミヤビノカミは、仕える側の女神です。

物語はありません。正体さえ、二つの説のあいだで揺れています。それでも、正宮の守護神として第三位の座を与えられました。

名は「宮の霊」。宮そのものではなく、宮に付き添うものです。

宮中で女官が果たした役割が、そのまま神になったと考えられます。仕えることが神格になるという考え方は、日本の神々のなかでしばしば見られます。

ミヤビノカミを祀る神社

この神を祀るのは、内宮の御垣内にある所管社です。興玉神と同じ石畳の上に、北を向いて祀られます。

寛文九年以降は内玉垣の外の北西、明治二年からは板垣内の北西端に鎮座しています。

御垣内には立ち入れないため、参道から遥拝します。式年遷宮にあわせて、二十年に一度いっしょに移動します。

皇大神宮(伊勢神宮 内宮)(こうたいじんぐう)

神宮

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皇大神宮(伊勢神宮 内宮)の住所: 三重県伊勢市宇治館町1

皇大神宮(伊勢神宮 内宮)の御祭神: 天照坐皇大御神

皇大神宮(伊勢神宮 内宮)のご利益: 所願成就

御垣内の北西に、この神の所管社が鎮座する。

周辺の宿をさがす

皇大神宮(伊勢神宮 内宮)へ参拝するときの、三重県伊勢市の宿を探せます。

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伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)

二十二社

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伏見稲荷大社の住所: 京都市伏見区深草薮之内町68番地

伏見稲荷大社の御祭神: 宇迦之御魂大神ほか

伏見稲荷大社のご利益: 商売繁盛

この神の別名とされるオオミヤノメを祀る。

周辺の宿をさがす

伏見稲荷大社へ参拝するときの、京都市伏見区の宿を探せます。

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ミヤビノカミが現代に残した痕跡

ミヤビノカミの名は、雅という語に残りました

雅(みやび): もとは宮のようであること、宮廷の作法にかなうことを指した語。

猿女君: 宮廷の祭りで舞を担った一族。アメノウズメを祖とする。

御巫祭神八座: 宮中で祀られた八柱。オオミヤノメもその一柱。

ミヤビノカミのご利益

家内安全

正宮の守護神とされることによる。

芸能上達

アメノウズメの別名とする説による。

ミヤビノカミについてよくある質問

ミヤビノカミとはどんな神様ですか。

伊勢神宮内宮の御垣内に鎮座する所管社とその祭神です。正宮の守護神とされ、所管社三十社のうち第三位にあたります。

アメノウズメと同じですか。

オオミヤノメの別名、あるいはサルタヒコの妻であるアメノウズメの別名とされます。どちらも宮に仕える女性の系譜につながる神です。

興玉神とはどんな関係ですか。

同じ石畳の上に祀られますが、興玉神は西向き、宮比神は北向きです。興玉神はサルタヒコの別名とされ、二柱は夫婦の関係で読むこともできます。

ミヤビノカミと併せて覚えたい言葉・用語

天孫降臨(てんそんこうりん)

アマテラスの孫ニニギが高天原から地上へ降りたこと。