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月の神一覧|日本・ギリシャ・エジプトの月の神と名前

月は満ちて、欠けて、また満ちます。その繰り返しが、暦の最初のものさしになりました。

だから月の神は、しばしば「数える神」でもある。

エジプトの月の神トートは、文字と計算の神です。月の神が単なる夜の光ではないのは、ここに理由があります。

このページでは、収録している月の神を横に並べて比べます。

月の神とは

月そのもの、または月の運行を司る神です。

太陽が一年をはかるのに対し、月は一か月をはかります。満ち欠けは肉眼で数えられるため、多くの文明で暦は月から始まりました

そこから、月の神は次の役割を持ちやすくなります。

時をはかる。記録する。計算する。

もうひとつ、月の神は太陽神と対にして語られます。姉と弟、双子の兄妹、あるいは追いかけ合う二人。

日本の月の神|ツクヨミ 1柱

ツクヨミです。イザナギが黄泉から戻ってをしたとき、右目から生まれました。左目からアマテラス、鼻からスサノオ

三貴子(さんきし)の一柱でありながら、

物語がほとんど残っていません。

日本神話で最も語られない主要神です。 登場するのは食物の女神ウケモチを斬る場面くらいで、これも古事記ではスサノオの話になっています。

この一件でアマテラスが激怒し、

姉弟は二度と顔を合わせなくなった。

昼と夜が分かれた理由として語られます。

名の由来は「月を読む」、つまり月を数えて暦をつくることだとされます。

ギリシャの月の神|アルテミス 1柱

アルテミスです。アポロンの双子の姉妹で、狩りと森の女神

もともとの月の女神はセレネです。 アルテミスが月と重ねられたのは、弟アポロンが太陽と重ねられたのに合わせてのことです。

兄妹で太陽と月を分け合う形になった。

生涯独身を貫き、水浴を覗いたアクタイオンを鹿に変えて猟犬に食わせました。清らかさに触れる者を許さない神です。

エフェソスのアルテミス神殿は世界の七不思議の一つに数えられました。

エジプトの月の神|トートとコンス 3柱

エジプトの月の神はトートです。トキ(鳥)の頭を持ち、

文字・計算・暦・記録を司る。

死者の裁きでは、天秤の結果を書き留める役です。神々の書記でした。

月が関わる面白い話があります。ラーが妻ヌトの出産を禁じたとき、トートが月の神と賭けをして月の光の一部を勝ち取り、五日をつくりました。その五日でヌトは五柱の神を産みます。

一年が360日ではなく365日なのは、この五日のせい。

コンスも月の神で、「渡る者」の意。月が空を渡る動きそのものを名にしています。治癒の神でもあり、病を追い払う神として信仰されました。

ヌトは天そのものの女神で、星と月をその体に載せています。

月の神は暦と記録を司る

並べると、月の神が単なる「夜の光」ではないことが見えます。

神話月の神ほかに司るもの
日本ツクヨミ(名の意味が「月を読む」)
ギリシャアルテミス狩り・森・純潔
エジプトトート文字・計算・記録
エジプトコンス治癒・時の運行

日本とエジプトで、月の神が数えることと結びついています

月は、はかれる。

太陽は毎日同じ顔で昇りますが、月は形が変わります。形が変わるから、何日目かがわかる。この差が、月の神に「記録する神」の役を与えました。

ギリシャのアルテミスだけが方向が違いますが、これはもともと月の女神ではなかったためです(本来はセレネ)。後から月と重ねられた神なので、月由来の役割を持っていません。

北欧の月の神マーニは、太陽ソールと同じく狼に追われて走り続けています。当サイトでは未収録です。

月の神についてよくある質問

日本の月の神は誰ですか。

ツクヨミです。イザナギの右目から生まれた三貴子の一柱ですが、日本神話では物語がほとんど残っておらず、最も語られない主要神です。

ギリシャ神話の月の女神はアルテミスですか。

もともとの月の女神はセレネです。アルテミスは狩りと森の女神で、弟アポロンが太陽と重ねられたのに合わせて月と重ねられました。

なぜ月の神は暦や記録と結びつくのですか。

月は満ち欠けするため、肉眼で日数を数えられるからです。多くの文明で暦は月から始まりました。ツクヨミの名は「月を読む」、エジプトのトートは文字と計算の神です。

太陽神と月の神は必ず対になっていますか。

多くの神話で対になります。日本はアマテラス(姉)とツクヨミ(弟)、ギリシャはアポロンとアルテミスの双子、北欧はソールとマーニの姉弟です。

エジプトの月の神が二柱いるのはなぜですか。

トートは月と結びついた知恵・記録の神、コンスは月の運行そのものを名とする神で、役割が違います。エジプトでは同じ天体に複数の神が対応することが珍しくありません。

月の神の一覧(収録しているすべての神々) 22柱

本文で取り上げなかったものも含めて、この属性に属する神々をすべて並べています。名前を押すと個別ページへ移ります。

ほかの属性で見る

このページに出てきた言葉

(みそぎ)

水で身を洗い、穢れを落とすこと。イザナギはこれによって三貴子を生んだ。

三貴子(さんきし)

イザナギが最後に生んだ三柱、アマテラス・ツクヨミ・スサノオのこと。この三柱だけが特別に貴い神として扱われる。